未来から来たクルマ
ネットサーフィンをしていたら、面白い記事を見つけた。
レクサスのコンセプト「Lexus Nuaero」だそうだ。Jon R&dbrinkによるデザインは未来的で、とてもクルマとは思えない![]()
デザインについては賛否両論であろうが、コンセプトとして面白いし、バイワイヤ制御のモータ駆動でないと不可能な斬新なデザインとゆーことで個人的には評価できる。
昔、GMのHi-Wireというコンセプトカーが電気自動車らしい斬新さで話題になったことがあるが、これから見たらフツーの車である。ちなみにHi-Wireはこれ。

(C)GeneralMotors
もっともHi-Wireが発表されたのが2002年、まだバイワイヤ技術が提唱されたばかりの頃である。また、この頃は燃料電池こそが次世代動力源だという時代で、Hi-Wireも床下に燃料電池スタックや改質器を納めた構成になっている。ハンドルやペダルが機械的に繋がっていず電気信号によって操作を伝えるものがバイワイヤ技術だが、まだこの頃は「バイワイヤならこんなことが出来ます」ということが先で、デザインは重要でなかったのだろう。コクピットはシースルーになっており、機械的結合がないことを強調している。

さて話をLexus Nuaeroに戻そう。下にあるのはNuaeroを真横と真上から見た写真である。ちなみに右側が前だ。![]()

双胴船をモチーフにしたというデザインは特に前輪周りが特徴的で、まるでツノのように尖ったところに前輪が納められている。完全に左右輪が分離しているということは操舵のために機械的に左右輪を繋ぐタイロッドもないわけで、左右輪を独立に(恐らく左右別々のモータなどで)操舵しているということになる。走行に付いてもモータ駆動であるために駆動トルクも複雑な機構なしに自由に配分できて、先に述べたように左右独立操舵で車輪スリップ角も各輪ごとに自由になるなら、想像を絶するような走行性能を発揮しそうだ。今の車はまだまだ摩擦力を使い切っていないのだから。 ちなみに以前、4輪の角度と駆動トルクを全く独立に制御した場合をシミュレーションしたところ、氷の上相当の路面でもかなり自由に運転することが出来た。物理限界は超えられないが、未来の車はそういう常識離れしたことをやってのける可能性があるのだ。
また、なにやらドライバーとのインターフェースも斬新なようである。 記事にはペダルがなくハンドルだけで操作するという以外、具体的にどういう操作装置が付いているかは述べられていないが、丸いハンドルとペダルの組み合わせという機構ではない何らかの方法で前後方向も操作するのだろう。
しかし操作系の刷新は残念ながら操作する人間が追い付けないために非常に難しい。ステアバイワイヤが提唱された頃にベンツがジョイスティック的な操舵装置を発表していたが、前後左右に体が振られる自動車では、やっぱり運転が難しそうな感が否めなかった。今の車に付いているステアリングという操縦装置は操舵と同時に体を支えられるという点でとても合理的に出来ているのだ。これを超えるのはなかなか難しい。 例えばハンドルを前後に動かしてアクセルペダルの代わりにするなら、体は何か別のもので支えないと体を支えようとしただけで加速してしまったりブレーキが掛かってしまうことになりかねないわけだ。

しかし子供がゲームしてるのを見ていると、もしかしたらこの世代は運転席にハンドルよりジョイパッドが付いてた方が上手に運転できるんじゃないかと思ったりもする。バイワイヤならハンドルを取り去って代わりにジョイパッドを付ければ良いだけだから技術的には簡単だが…そんなの車じゃねぇ
。オヤジ技術者には残念ながらニュータイプの感性は分からないのかも知れない・・・。
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