348のドライブシャフトブーツ交換
10月のパンク修理で見つかったドライブシャフトブーツの破れを、やっと修理した。
今回の部品調達は、早く修理をしたいということでコーンズから買うことにした。コーンズ部品センターにFAXで部品番号を伝えると、その日のうちに在庫の有無と価格を返信してくれる。ウチの348はtbの最終型なので、対応する部品をパーツリストから探して調達した。コーンズからの部品は翌日には代引きで届く。さすがはコーンズである。
が、しかし、クルマをリフトアップしてタイヤを外すと、整備マニュアルとは形が違う。おかしいと思ってGTBのマニュアルを見ると、ウチの348はこっちが付いていた。どうやらモデルの切り替え時期には部品が新旧混じってしまうようだ。さすがはイタリア。仕方がないのでコーンズに品番違いを伝え、交換してもらう。ちなみに前期型はシャフトの両側がフランジになっていて、それぞれ6本のヘキサゴンボルトで止まっている。これが後期型になるとインナー側は同じだが、アウター側が普通のクルマと同じくスプラインの付いたシャフトをハブに差し込む型になっている。
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まずはインナー側(ミッション側)の切り離しから。上にも書いたように、フランジが6本のヘキサゴンボルトで止まっている。ちょっと固いが上から見えるところなので外すのは簡単。このタイプだとシャフト穴からミッションオイルが流れてくるということはないので、オイルを抜いておく必要はない。
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お次はアウター側(ハブ側)の取り外しである。手順としては、シャフトを止めているハブナットを外し、シャフトを叩いて抜くだけだ。手順としては単純だが、ハブナットはかなり固く締まっているので、回すには長~いブレーカーバーと気合いが必要だ。ナットは36mmと相当大きいので、工具箱にあるか確認しよう。ここまでは想定範囲だったのだが、スプラインの部分がどうしても抜けない。普通は写真にあるようなギアプラーみたいなもので押してやれば抜けるし、ダメでもハンマーで多少叩いてやれば抜けるものだ。しかしフェラーリのは錆が回っているのか精度が悪いのか、全然抜けない。プラーで思い切りテンションを掛けておいて新たに買ってきた2kgのハンマーでガンガン叩いても全然動かない。もしかして他にも抜け止めのようなものがあるのか? かなり不安になりつつひたすら叩く。掌に豆ができるほど叩く。フェラーリにハンマーを降ろすなんて考えただけで恐ろしいが、とにかく気合いで乗り切り、なんとかシャフトを抜くことができた。最近気合いの要る整備が多い…。ここでかなーり手間取ってしまった。
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これが外したシャフト。ブーツの破れはまだ1cm程度で、多分ゴミや水が入ることはなかっただろう。
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古いブーツを両方外し、インナー側のCリングを外してから等速ジョイント(CVジョイント)を抜き、分解する。写真はガソリンで洗浄後のジョイント部品である。左からインナーレース、ボールケージ、アウターレースである。これらとシャフトの位置関係を変えないように、全てに合いマークを付けてから分解する。アウター側も分解して洗浄すると気持ち良いが、今回は破れが小さかったのでグリースを拭き取るだけにした。角度を変えたりしながら出来るだけ拭き取る。
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これがコーンズから送られてきた348後期型のブーツキットだ。前期型はインナーとアウターの区別はなく、ブーツ単体とブーツバンド別々に発注しないといけない。後期型ではキットになり、ブーツの他にバンド、インナー側のカバー、グリース、シール剤が入っている。シール剤はインナー側のカバーやブーツの締め付け面をシールするものだと思う。というのもシール剤にはドイツ語しか書いてなくて、辞書を引いてシール剤だと解釈しただけなので、間違っていたらすみません。他にはハブナットを発注する必要がある。ハブナットは外したら新品使用が常識だし、フェラーリは国産車のように割りピンでなく変形させて回り止めにするのでどのみち新品交換が必要だ。
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分解したインナー側から新しいブーツを取り付ける。スプラインでブーツを傷付けないように、ビニールテープなどでカバーしておく必要がある。
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最後に分解したジョイントを組み付ける。ボールが落下して入れにくいので、グリースを付けながら組み立てる。最後にCリングを付けておしまい。規定通りの量のグリースをジョイントに出来るだけ押し込む。
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出来上がり。写真の赤い工具はシャフトブーツの固定バンドをカシメる工具で、ラジオペンチなどでも出来ないことはないが専用工具の方が早いしきれいに仕上がる。
あとは外したのと逆の手順で組み立て。確か、ヘキサゴンボルトは70Nm、ハブナットは480Nmくらいで締めたと思う。最後に回り止めとしてナットの一部を潰して作業完了。
今回はまる半日掛かってしまった。腰も腕も痛い。こんなに疲れるなら素直にプロに任せた方が良いかも。(^^;
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コメント
時々お客さんの328の整備があるので興味深く拝見しました。切れにくいはずのリヤのドライブブーツ交換ですね。写真が多くてとても素敵なページだと思います。今後ともよろしくおねがいします。
投稿: miyaD | 2005/11/20 14:24
とても参考になります。今度ブーツを確認してみます。しかしドライブシャフトってミッション側は6本のヘキサゴンボルトでハブ側は36mmのナットで固定しているだけなのですね。しかし外すのは大変そうです。ブーツ内のジョイントってユニバーサルジョイントではなくボール6個が入ったタイプだったのですね。勉強になります。最後のバンド固定がかなり重要ですね。
投稿: KANEDA | 2010/02/26 22:49
国産だとミッション側はスプラインでトルクを伝えて固定は簡単なCリングだけなんて場合もありますね。ハブ側は大抵これと同じです。でも前期型はハブ側もボルト6本留めだった気がします。しかもボールジョイントじゃなくユニバーサルジョイントだった気が。こんなところが劇的に変更になるところがフェラーリって感じです
投稿: のりっく | 2010/02/28 22:56